お墓は雨風の影響を受けるため、定期的に掃除をしても汚れてしまいます。汚れが目立つようになったらリフォームを検討するのがよいでしょう。一方で、お墓のリフォームには興味があるものの、どのような手順で行えばよいかわからないというかたも多いのではないでしょうか。
今回の記事では、お墓のリフォームをする際の流れや注意点について詳しく解説します。お墓の汚れが気になっているという方は、この記事を参考にしてください。
お墓のリフォームとは?
お墓のリフォームとは、古くなったお墓をきれいな状態に復旧することです。リフォームと聞くと住宅のリフォームを思い浮かべる方が多いかもしれませんが、お墓についても新たに建て直すのではなく、元の状態を残したまま直すことが可能なのです。
お墓のリフォームは石材店に依頼するのが一般的となっています。石材店は墓石に関する専門的な知識を持っているため、丁寧な修復を期待できます。
お墓をリフォームする際の流れ
お墓をリフォームする際の流れは大きく分けて4つです。ここでは、それぞれの過程について詳しく見ていきましょう。
霊園での相談
リフォームを決めたら、はじめにお墓のある霊園に相談をします。リフォームをする際にはお墓に機械を持ち込む可能性もあるからです。また、リフォームの際には改葬許可申請書や埋葬証明書が必要になるケースがあるため、早めに霊園に相談しておくのが大切です。
石材店での見積もり
霊園の許可を得られたなら、石材店でリフォームの見積もりを出してもらいます。見積もりの際には現地の調査が必要になる場合もあるため、霊園に伝えておくのがよいでしょう。見積書の価格に納得したら、契約書を交わしてリフォームの準備を進めます。
リフォーム
全ての準備が整ったならリフォームの開始です。リフォームの際には、はじめに開眼戻し(閉眼供養)という儀式を執り行ってから着工するのが一般的です。開眼戻しとは墓石から魂を抜く儀式のことですが、僧侶によって執り行われるため、石材店と寺院で調整しながら日程を決めます。
リフォームの期間は工事の内容によって異なります。簡単なリフォームなら1週間ほどですが、大掛かりなリフォームの場合には1ヶ月の期間を要するでしょう。
引き渡し
リフォームが終わったなら引き渡しをします。石材店の立ち会いのもとで行われますが、お墓に汚れや傷がないかをチェックしておきましょう。引き渡しが終わったら、最後に開眼供養をして先祖の魂をお墓に戻します。
お墓をリフォームする際の注意点
お墓のリフォームをする際に注意しておきたいポイントは5つです。ここでは、それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。
親族や家族に相談するのがおすすめ
お墓のリフォームをする際には、祭祀承継者と呼ばれるお墓の名義人の許可が必要です。祭祀承継者の許可が得られないとリフォーム工事は進められません。
家族や親族が祭祀承継者の場合には、事前に話し合わなければならないでしょう。リフォームの理由などを明確にしておくことが大切です。また、自身が祭祀承継者の場合でもトラブルを避けるためには、家族や親族の同意を得ておくのがよいでしょう。お墓のリフォームや先祖や故人にも関係していることなので、きちんとした話し合いをおすすめします。
繁忙時は避けるのがおすすめ
お墓のリフォームをするには繁忙期を避けておくのがよいでしょう。繁忙期に依頼をしても断られる可能性があるからです。お彼岸やお盆前の時期はお墓業界にとって繁忙期です。お墓のリフォームを依頼しても、即座の対応が難しい場合もあるでしょう。また工事が延びてしまい、お盆の時期に間に合わなかったというケースもあります。スムーズなリフォームを期待するなら、お彼岸やお盆前は避けましょう。
石の破損に注意
お墓のリフォームでは石の破損にも注意が必要です。リフォームでは墓石を移動させることがありますが、劣化していると作業中に破損してしまう恐れがあります。リフォーム後のトラブルを避けるためには、石の状態や破損後の補償について、石材店を話し合っておくのがおすすめです。
見積もりを取ってから依頼すると安心
お墓のリフォームをする際には見積もりを取っておくのがよいでしょう。費用に関する詳しい内訳が分かり、安心して依頼できるからです。お墓のリフォームでは以下の費用がかかります。
- クリーニング
- 磨き直し
- コーティング
- 外柵の修繕
- 目地直し
- 花立てや香炉の取り換え
- コンクリート打ち
また、お墓の状況によっては墓石の交換、納骨室のリフォームなども行います。前もってそれぞれの価格を把握しておきましょう。
お布施の値段を把握しておく
お墓のリフォームでは開眼供養や閉眼戻しなどの法要を執り行います。法要の際にはお布施が必要になるため、前もって相場を把握しておくのがよいでしょう。また、法要ではお布施の他にも御車代や御膳料などもかかります。
まとめ
お墓の汚れや傷が目立ち始めたら、リフォームを検討するのがよいでしょう。石材店ではお墓のリフォームを行っており、汚れや石の種類を見極めながらお墓に合わせたリフォームをしてもらえます。ただし、お墓のリフォームでは事前の準備が必要です。家族や親族へ相談したり、見積もりを取ったりしておくとよいでしょう。
お墓のリフォームは信頼できる業者に依頼するのがおすすめです。「株式会社千葉石材」ではこれまでに多くのリフォームに携わっており、専門的な知識や技術を持っています。お墓、霊園、葬儀、法要など、お墓に関係したサービスをトータルで提供しているのが強みです。お墓のリフォームをお考えの方は「株式会社千葉石材」にお問い合わせください。